MA MAISONは
仏語で“私の家”。
私の家に招かれたような気持ちで
ゆったりとお過ごしください
ブランド
一覧
新緑もまぶしい5月になりました。GWもあるからか、おでかけモードに拍車がかかる月のイメージがあるので、今回は“見所あれこれ”をご紹介します。
まず一つ目は地元名古屋。大曽根別邸の跡地に昭和10年に開館した徳川園と徳川美術館。
徳川園では牡丹や芍薬、ナンジャモジャにアヤメと春真っ盛りのようです。そしてさらに見目麗しいのは『国宝初音の調度』が開館90周年記念特別展として公開しています。
『初音の調度』は三代将軍家光の長女の千代姫が尾張徳川家2代光友に嫁いだ時に携えた婚礼調度です。なかでも蒔絵の調度は最高峰と言われ、全てベースの漆の地は一切見えません。理由は全面に施された『梨子地』と言われる外も内も純金の粉を蒔いた技法を使われているからです。
こちら全件公開は10年に一度。意匠の“初音”は『源氏物語』の第23帖の「初音」の春の六条院の情景が描かれたもので、明石の姫君に送られた明石の君からの和歌
「年月を松にひかれてふる人に 今日うぐいすの初音聞かせよ」
この仮名文字が調度のあちこちに見られます。葦手と呼ばれる文字と意匠を一体化させるこの技法は天皇家や摂家、将軍家のみが許されたものだとか。源氏物語の和歌の文字とウグイスを探しに行かれてはどうでしょうか。
最後に、江戸時代から弥生時代のご紹介、5月7日までですが、金印「漢委奴國王」が大阪市立美術館で見ることができます!万博のお寄りのついでにいかがでしょうか。
色々見られたあとはどうぞお腹を満たしにいらしてください。当家一同みなさまにお会いできるのをお待ちしております。
当家主